市場めし・港めし: 2009年1月アーカイブ

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 昨年は慌ただしかった。
 今年はできるだけゆったりした一年でありますように。
 さて、今年の年越しそばは日本そばじゃなくて中華となる。
 八王子総合卸売センター『さくら』のワンタン麺。
 こののワンタン麺はそんじょそこいらにある代物ではない、恐るべしワンタンが主役を張っている正真正銘のワンタン麺。
 そのワンタンの具のうまさに、『さくら』ならではの濃厚なダブルスープ。
 我ながら『さくら』なくして市場生活が送れない身となっているのだから、年越しワンタン麺をついつい食ってしまうのも無理はない。
 しかし暮れのワンタン麺のなんとしみじみうまいことか。

 旨味充分のスープがじわじわと身体に浸透してくる。
 美しい女性に執拗に迫られているかのような快感に身も心も震える。
 ああ、そろそろ初競りの5日ではないか、明日も『さくら』で、新年だからエビそばといきますか。

八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/

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 築地場外でももっとも目立つところにあり、いつも混んでいるのに倦厭している店がここ。
 立ち食い(椅子もある)なのに最低のかけでも450円。
 かるく天ぷらをのせると700円とか800円する。

 それでも最近の体調から、かなり空腹でも朝は麺類と言うことが多くなっている。
 しかも近くの長崎県漁連に立ち寄りたいので、思わずここでそばをすする。
 天ぷらをキスにして、熱いいっぱい。

 かけそばの場合、汁は濃厚でなければならない。
 関西風ではそばの、汁がらみの悪さから味気なくなる。
 通奏低音のような殷々とした旨味は厚削りのカツオ節。
 そこにさば節、ソウダ節などを混ぜて、かえしで味付けする。

 その醤油濃厚な汁のいっぱいが目の前にある。
 過去に何度も食べて、それほどではない、と思っていたのだが、意外にひとすすりしてうまいなと思う。
 ちなみに、今回の築地は仕事がらみなので、時間に余裕がある。
 初めてゆっくりとすすりこむ『まるよ』のそばなのかも知れない。
 とにかく汁がうまい。
 ちゃんとカツオ節の旨味が感じられるし、醤油・甘みに角がない。
 そばの香りも高く、いい味わいだ。

 立ち食いで、街のそば屋なみの値段だが、これだけうまいのなら赦せるだろう。
 ただし、ここでゆっくりそばを味わえる機会なんてそうそうあるわけがない。

くわしくは、つきじろうさんのブログで
http://tsukijigo.cocolog-nifty.com/blog/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/

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