お魚の勉強を一緒にやろう!
という『築地土曜会』という会を主催しています。
このたび忘年会を池袋で行うことになりました。
開催日は11月29日(土曜日)、午前11時からです。
とても気軽で楽しい会なので、どしどしご参加ください。
申し込みなどは以下のフォームへ
]]>ほぼ47都道府県総ての市場を歩き見てきた。そしてその全部で市場飯を食った。海辺の市場でなぜだかカレーとか、おでんとか、水産が中心の市場でも市場飯に魚貝類とは限らない。
そして海なしの岐阜県では、なにを食えばいいのか。中心にある巨大な市場棟をくぐりくぐり、その両翼にある食堂を数軒見て回ったが、決め手が見つからない。
仲卸の美しいお姉さんに聞くと、「そりゃ、やっこ食堂のカツ丼しかない」と言う。この言葉だけを頼りに水産棟から離れ小島になっている食堂2軒が並ぶ、味気ない建物にたどり着く。
中から中華鍋を振る音がする。ありゃ、ありゃ、これはもしかして中華の店だろうか。朝から中華もないだろうと、もう一軒に行ったら、こちらもよくわからない店だった。
ということで、初志貫徹して『やっこ食堂』で「中華風カツ丼」をお願いする。出てきました、それがすごいの、なんのって、ごつすぎる代物だった。脇にあるスープとちょいサラダがやけに小さく見える。
大振りの皿の上にあったかいご飯、揚げたてのカツ、そしてその上から天津飯用にしては卵少なめのどろりとしたあんがのる。
圧倒されながらもすくい取って食べると、これが実にうまい、があまりにもボリューミーなのである。とんかつもさくっと揚がって、いい味。残そうとして残せない、それほどに魅力がある。後数年で朝からこんなものは無理になるだろうという、秋風を感じる年頃になったボクとしては今飽食するしかない。覚悟を決めて一気食い。
ごちそうさまでした、なのだ!
岐阜市中央卸売市場 ]]>
先週土曜日に築地に行った。疲れていたので、そのまま場内に入るのは危険。しかも前日夜は食事的なものを食べていない。むしやしないに、センリ軒に入る。ここでほっと一息つくという目的もある。
とりあえず、コーヒーとプリン、そしてジャムとバター両方のトースト。もう少しいちごジャム欲しかったかも。
最後に緑茶をごくりごくり。お代わりして、いざ場内へ。
競り場に並んだお魚を、『海鮮処 群青』の方が抜き取り、すぐに水洗い。下ごしらえをして店舗まで持ち込む。それがあっという間に出てくる。その醍醐味がうれしい「刺身定食」(1000円)である。
この日の魚は甲楽城(かぶらぎ)漁港のハマチ(ブリの若魚。もちろん天然)、糠漁港のサワラ、越前漁港のスズキ、鷹巣漁港のマイカ(ケンサキイカ)。これまさしく競り場に並んでいた魚ばかりで、旅人の心躍らせるに十二分の内容である。そこにバレン(バショウカジキ)のフライ、小イカの煮つけ、小鉢にみそ汁がズラリなのである。
この刺身の新鮮さ、うまさは名状しがたい。フライがついているのに、デブの本能でやたらにうれしくなる。
まごうことなき、市場飯のサミットである。
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築地通いも長いが、バブル崩壊後くらいからだろうか、増えているものに海鮮丼というのがある。門跡通りなどに並んでいる看板を見ていると、ほとんどが冷凍物を解凍したもの。これは日本全国の共通事項。海鮮丼ほどいかがわしいものはないなんて思っている。
それが、福井県中央卸売市場関連棟『海鮮処 群青』にもあった。市場の方がすすめるくらいだから、けっしていかがわしいものではないと思うが、やはり海鮮丼は恐い。黒板には「本日のお刺身4種と、マグロ、ウニ、イクラ」とある。マグロ、ウニ、イクラは陸送もの、もしくは冷凍ものだろうが、地魚4種は魅力的だ。
お願いして出てきた海鮮丼(1300円)が華美でないのに一安心。ここにカナダのスポットエビなんかが入っていたら、たまらない。海鮮丼は素朴、飾り気がなくていいのだ、と思う。
まずはご飯を掘り出して食べてみる。あれあれ、なんと白飯である。生ものを白飯と合わせるのは非常に難しい。魚が新しいので大丈夫だろう、とは思うものの、「白飯かー」と箸が伸びない。これを見ていた市場の方が、皿にしょうゆを満たしてくれた。このしょうゆをなめて白飯であることに大いに納得する。
このしょうゆが福井県の海辺の町で作られている甘口なのだ。兵庫県家島の「富士大」など海辺の町で好まれているしょうゆは甘口が多い。この甘口のしょうゆが海鮮丼に合うのである。
マイカ(ケンサキイカ)、スズキ、サワラ、ハマチがシコシコして実に新鮮、実にうまい。これを甘いしょうゆが白飯になじませて一体感を感じる。
みそ汁には魚のあらが入ってうま味たっぷり。小鉢ものも丁寧に作られている。紅白なますを、「長寿なます」というらしいが、これも口直しにいい。
さて、『群青』での食事はまだまだ続くのだが、本日はここまでにて。
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福井市大和田にある福井市中央卸売市場の敷地は広大。左右に青果と水産のある卸売場棟があり、それと平行に関連棟がある。この関連棟には5店舗の食堂があり、福井中央魚市さんなどの大卸の系列会社が運営する食堂『海鮮処 群青』がある。
食堂は、それぞれの味をきそっているようで、市場めしは盛りだくさんで楽しい。その食堂のなかでいちばん新しいのが『海鮮処 群青』だろう。
店は新しく、テーブルやカウンターもピカピカである。店の方もとても親切丁寧。全体に清潔感があるのは市場らしからぬところだが、一般客にも大いに人気を博しそう。
さて、料理については追々、書いていくが、基本は水産棟に並んだ地物を、厳選して、すぐに下ろして、すぐに提供するという「市場めし」の理想型である。まあ、その新鮮であること、丹念な仕事ぶりなど特筆すべきこと多々だ。
現在(2014年9月13日時点)の営業開始は9時半からだが、もっと早める予定だとのこと。
福井市中央卸売市場
]]> 築地場内には仕事で、また魚を買いに月になんども行く。八王子の自宅から向かうので着くのは7時前後。場内の仲買の品物が揃うのもこの時間なので便利と言えば便利である。
通路が狭くて、膨大な仲卸を見て歩くのはとても大変である。「えいや!」と、仲卸棟に飛び込む前に来るのが場内の『センリ軒』である。
ここでジャムトーストにコーヒー、プリンとコーヒー、カツサンドにハムきゅうサンドとか、スープとかお願いして空きっ腹をなだめる。低血糖で仲卸棟に入るのは危険である。
細長い店には裏表どちらからでも入れるが、私好みは「裏側から」。すぐのカウンターにとりついてため息をひとつふたつ。笑顔が優しいマスターが右手にお兄ちゃんが左にいて、いつもお兄ちゃんが皿を拭いている。ときどき聞こえてくるスプーンのカランカランという音がいい。
とりあえずはコーヒーをお願いして、プリンだけにするかどうかを決める。
コーヒーを飲んでいるとお茶が出てくるのがまたうれしいー! 古びた給湯器や角砂糖の赤い箱、ステンレスのクリーム入れが、おだやかな照明が、ぼくの心を温めてくれる気がする。
蛇足だが、元気なときに頼むのがカツサンドなのだけど、1人前だとなぜかしらもの足りない。まあそれほど味がいいということだろう。
会津地方唯一の公設市場『会津若松市公設地方卸売市場』はなかなか趣のあるいい市場であった。駐車場から見ると会津盆地を囲む山々が見える。雲が頭上を動いていく。東京よりも少しだけ涼しいようで、気持ちいい。
水産棟、青果棟があってその真ん中にあるのが関連棟。関連棟にある店は少なく寂しい限りだが、食堂が2軒あるのがうれしい。いろいろ迷った末に店内が丸見えで明るい雰囲気の『丸雄食堂』にする。
夏だからだろうか、店は通路から丸見え。手前にテーブル席、奥にカウンターがあって、その奥に厨房がある。厨房にいる女将さん、オヤジさんが優しそうなので、入りやすい。
定食に麺類に丼もの、ピラフやオムライスもある。カレーもあるじゃないか? 最近はこの食堂らしい品書きだけで感動してしまう。うれしくなる。
初めての市場で、初めての市場飯なので「日替り定食」にする。
ほどなく出てきたのはソースカツが主菜で笹かまぼこや小ナスの漬けもの、モロヘイヤかな、変わり豆腐にみそ汁。そうだ、ここで会津名物ソースかつ丼を食べてもよかったんだ、と思ったがもう遅い。
とりあえず、みそ汁を手に取ると会津の郷土料理「こづゆ」に入っている豆麩が浮かんでいる。みその味わいが独特である。ひょっとしたら会津のみそなのかも知れない。ソースカツをかじりつつ食べるご飯がおいしい。小ナスの漬けものも美味しいな。
いい朝ご飯である。市場歩きのあとの空きっ腹がほどよく満たされて、疲れが和らぐ。店の方達の対応もよしで気持ちよく店を後にする。
また来るからねー。
訪問は2014年8月9日
会津若松市公設地方卸売市場
]]>埼玉を代表する魚としてペヘレイの刺身を食べてみていただきます。
個人的には埼玉で養殖しているペヘレイがいちばん味がいいと思っています。
めったに手に入らない魚なのでお暇でしたら参加してください。
魚市場での会に続きキッチンスタジオで懇親会を行います。
懇親会だけの参加も大歓迎です。
詳しくは掲示板をご覧ください。