魚貝類を探す旅: 2010年6月アーカイブ

松江魚市場から大橋川沿いに歩くが、駅まで行き着く気力がない。
無意識にタクシーをとめて、県庁までで800円。
かなり貧乏なのに、困ったものだ。
午前中は水産課、ブランド推進課と会議。
県庁から見る松江城はすっかり木々の緑に覆われている。
お堀にかかる橋を渡るご婦人の日傘が白くまぶしい。
季節は進むのである。
お昼をはさんで、また会議。

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昼食は県庁そばの『西洋軒』でオムライス。
ヤマトシジミさんが選んだ店なのだけど、ボクがダイエット中だということがわかっていない。
オムレツ(セットで1000円)もうまいし、その上にかかっているデミグラスソースがまたうまい。
これじゃ、痩せられないじゃないの!

午後からは水産課だけの会議。
大田地区で漁獲している白バイ(エチュウバイ)をブランド化しようとしているのだけど、県職員のナーベラさんが「石見銀バイ」にしようと言ってきかない。
あんた古いよ!

3時過ぎに終了して市内のスーパーを巡り、水産加工品を買う。
そして慌ただしく、松江駅から大阪行きのバスに乗り込む。
山陰から関西、関東に帰るときには、この高速バスがとても便利。
だいたい伯備線は首に悪いのである。
大阪には9時過ぎに着く。
島根で会議のとき、3時を超えると、東京までは陸路では帰り着かない。
大阪では大国町にホテルをとる。
夕食は野菜ジュースのみ。
明日は木津の市場で大食いをしてやろう!
午前8時過ぎの、山陽本線東福山駅は高校生がいっぱい。
美少女もいるし、へちゃむくれの娘もいる。
階段の陰で煙草を吸っている男子、ワイシャツのボタンを3つ外して、髪をつんつん立てている男子、参考書から眼を話そうとしない男子。
全員がケータイを手にしている。
時代は違っても、
なんだか懐かしいなー。

福山駅にもどり、トモテツバスで鞆の浦に向かう。
篠突く雨が降り、草戸千軒というバス停から見えるのは川らしきものと草むらだけ。
草戸千軒、水野勝成、阿部正弘、七卿落ち、坂本龍馬と福山は歴史を感じる町なのだ。

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鞆の浦に着いたら、ますます雨足が強くなった。
美しい港も煙る。
とにかく港をぐるりと雨の中を歩く。
石でくまれた護岸が美しい。
海辺から古い町並みへ、町並みから海辺へと出る。
この家並みの美しさは比類のないもの。
バキュームカーが路地をふさいでいる。
ここでは下水道整備が進んでいないようだ。

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途中、景観の保護よりも開発をという意味合いの看板を見つけた。
そろそろ「開発を進めて、地域力、美しい景観を破壊してしまう」という自民党と古い官僚がやってきた、きたない金まみれの地域破壊やめたほうがいいんじゃないかな、なんて思う。
鞆の浦に、この美しい港、町並みがなくなったら、なにも残らない。
たぶんだれもここには来ないだろう。

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