胆過市場の裏手にでると、そこが都市モノレール小倉線旦過駅である。
時刻は11時半を回っている。
ここから一駅乗ると香春口三萩野(かわらぐちみはぎの)という駅で、ここに黄金市場がある。
駅から続く横断歩道を南下するとすぐ、大きな道路沿いに「黄金市場」の看板。
表から市場内を覗くと、意外に明るい通路が奥に続いているものの、両側はシャッターが目立つ。
通路沿いに注連縄、御幣が下がっていて、これはいったいなんの意味合いだろうと不思議に思う。
通路にいるのはボク一人だ。
奥に向かって所在なく歩く。
練り物、揚げ物を売る店、総菜店、そして餅屋さんがあって、なかなか風情がある。
シャッターが目立つのは本日が水曜日であるためかと改めて思う。
この練り物屋さんにパン巻きという不思議なものを発見して、一個だけ買って食べてみる。
なんと表は食パン、中身は魚のすり身というもので、一様九州では「天ぷら」の一種となるのだろう。
注/西日本では天ぷら、関東では薩摩揚げとなる。
餅屋のそばの八百屋さん、店頭の野菜の安さに驚く。
魚屋さんにトラフグの刺身があるのも九州ならではだろう。
その刺身のうまそうなこと。
面白いものでは「魚の皮」、「タイラギの小さい方の貝柱、ヒモ」、「えそのすり身」がある。
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「魚の皮」、「タイラギの貝柱以外」、「ふぐのチャンポン」。フグのチャンポンとは皮と身の湯がいたものであるようだ。
残念ながら、水曜日のために魚の種類は非常に少ない。
カワハギ、サワラ、マサバ、カサゴ、ブリ幼魚など。
この通路を抜けるとアーケード街に出る。
ここ市場と商店街が一体となっているのだ。
商店街にも魚屋を2軒みつける。
ともに水曜日であるために寂しいものなのだけど、片方「豊前海から直送」と書かれている店でビックリするものを発見。
この話はまた後日書くけれど、一瞬我が目を疑うほどに驚く。
この店にはサルエビ、ヨシエビ、アカエビ、ガザミ、タイワンガザミ、コイチ、クロホシイシモチ、キチヌ、クロダイ、マガキ、サルボウ、アサリ、コウイカ、マダコ、ヒイラギ、カツオ、イトヨリ、メバル、カサゴ、キダイ、マトウダイ、マコガレイ。
これが水曜日でなければもっともっと凄いんだろうな。
大発見に喜びを感じるとともに、改めて次回を期す。
うまそうな豆腐屋がある。
食堂に、味噌屋、海苔乾物、洋品店、花屋。
真っ赤な暖簾の下がったラーメン・チャンポンの店で、市場飯。
北九州の市場をできるだけたくさん見たいわけで、時間がないのが残念だ。
慌ただしく歩きながら、野菜、惣菜、水産物の値段を見るに、やはり関東などと比べると驚くほど安い。
とくに総菜類は種類も多く、豆類が多いのも特徴かも。
都市の中心部にありながら規模も大きく、食材も豊富で、しかも値段が安い。
黄金市場はまことに魅力溢れる市場である。
2008年12月11日
北九州市にぎわいづくり懇話会
http://lets-city.jp/konwakai/index.html
黄金市場 北九州市小倉区黄金1
http://www.koganeichiba.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/